Petit Sourire(プティ・スリール)
ランチが人気の新しいカフェ@下松市
極上ビストロ料理と美味スイーツのお店
「プティ・スリール」はランチが人気のカフェ&スイーツのお店です。元は東陽団地にあったスイーツ専門店でしたが、2010年2月にビストロ料理も提供するお店になって、周南記念病院横に移転オープンしました。店名はフランス語で「微笑み」の意味だそうです。
絶品の牛ホホ肉のワイン煮
ランチメニュー(11:00~15:00)の一番人気は「日替わりランチセット」。この日は「牛ホホ肉のワイン煮」でした。シーフードのマリネとサラダも組み合わされたプレートです。スープと、パンまたはライスが付きます。この日のスープは「コーンポタージュスープ」。パンはプティ・スリール自家製で、店内のオーブンで焼いているそうです。
デザートは「イチゴのムースとアイスクリーム」。6種類から選べるドリンクもついて、「日替わりランチセット」は1,200円です。
牛ホホ肉のワイン煮をアップで撮ってみました。洋食店の基本であるデミグラスソースは、厳選された子牛のスネやげんこつなどを使い、プティ・スリールでは4日煮込んで作っているそうです。
ホホ肉自体も赤ワインをたっぷり使い、2日かけて煮込んでいるそうです。その柔らかさはナイフが全く不要なほど。フォークだけでほろりと肉がほどけます。味はまさに絶品です。ソースが驚くほど軽やかでなめらか。肉は濃厚なうまみがありながら、全くクセがありません。最後のソースの一滴までパンですくっていただきました。できればこの料理にはライスじゃなく、こだわって作られた自家製パンを注文することをおススメします。
シーフードのマリネには、ウニ、アオリイカ、タコが使われていました。アオリイカは大ぶりなものを使ったのか厚みがあって歯ごたえたっぷり。もうちょっと薄くて良いかも。
デザートもボリュームがあってとても美味しい!イチゴのムースにはバナナも入っていました。鮮やかなグリーンはチャービル(フランスではセルフィーユ)というハーブです。お店が東陽にあるころからよくケーキに使われていました。てっきりイタリアンパセリかと思っていましたが、今回初めて名前を教えてもらいました。
肉厚&ジューシーなバーガーセット
こちらは通常メニュー(11:00~18:00)の「バーガーセット」1,200円です。このバンズ(バーガー用のパン)も店内で焼いているそうです。実は、この日のスープ「鴨出汁のスープ」があまりに美味しくて秘訣を聞いたところ、市内の名店「グルメロード安田」から肉類を仕入れているとのこと。同店はハム・ソーセージで世界チャンピオンにもなった、肉を知りつくしたプロ中のプロ。そこから仕入れているとはさすが!ホホ肉のワイン煮が美味しい理由の一つも判明しました。
注文から15分かけてオーブンで焼き上げる分厚いパテ。いや、パテというより立派なディナー・ハンバーグです。国産牛と豚の合挽きで約200gあるそうです。別メニューの「ハンバーグランチセット」も、ほぼこれと同じハンバーグが使われます。
表面はカリッとして中はジューシーです。撮影のために切ってみたら肉汁があふれ出ました!これは15分待つ甲斐があります。ワイルドにかぶりついたら、肉の味がしっかり感じられて大満足でした。大都市圏ではここ数年、いわゆるファスト・フード店ではないバーガー専門店によるプレミアム・バーガーが人気ですが、もしビーフ100%で提供すれば互角以上の戦いができそうです。
この日のデザートは「クレーム・ブリュレとアイスクリーム」です。ブリュレとは“焦がした”という意味です。香ばしく焼いたカラメル表面の下は、ねっとり柔らかなプディングです。甘さ控えめなのでスイスイ入ってしまいます。
お客様の反応を見て進化したハッシュドビーフ
オーナーシェフの西元健太さんは「スイーツ店の時と違い、お客様が目の前でお召し上がりになる反応を見て、料理を変えていけるのが楽しいです。ハッシュドビーフは、最初は濃厚かつビターな味でお出ししていましたが、幅広い層のお客様に合うように、今は少しあっさりした味にしてあります。バターをひかえめにし、トマトを増やしています」と語る。肉料理にしてはさっぱりしたお味です。ハッシュドビーフはランチメニュー(11:00~15:00)で、サラダ付きの単品だと900円、デザートとドリンク付きのセットだと1,200円です。
目移りしてしまうスイーツの数々
プティ・スリールは元がスイーツ店なので、ケーキ類はどれも間違いなし!複数の結婚式場からウエディングケーキを依頼されている腕前のお店です。西元シェフは、山口合同ガスが主催する料理教室「ひまわりCooking」のスイーツの講師も務めています。この教室の生徒さんや、東陽にお店があったころからの常連さんなど、テイクアウトだけのお客さんも多いです。「選べるケーキセット」(ケーキ代+300円でドリンク付き)など、店内メニューもあります。
このロールケーキは、スイーツ専門店時代から筆者がお気に入りの「もちっ粉ロール/プレーン」200円です。スポンジにもち粉が混ぜてあり、独特の弾力があって面白いです。噛むと最後にフニュッという感じで歯を押し返してくれます。中央に見えるのはこしあんです。
こちらは「もちっ粉ロール/抹茶」250円です。抹茶の香りが際立っています。抹茶クリームの中には、アクセントとして大納言小豆が入っています。「約5年前のプティ・スリール創業時に、和と洋が融合したお菓子を作ってみたいと思い、考え出したのがもちっ粉ロールです」と西元シェフ。もちっ粉ロールは通常2種類ですが、春はさくら、バレンタインにはチョコレートなど、季節によって種類が増えるそうです。
店内はブラウン調のシックなイメージにまとめられています。お昼時は混みますが、夕方になるにつれ、落ち着いた雰囲気に。デートにも良さそうです。高台にあるので、遠く花岡の町並みが望めます。
●店名:Cafe & Sweets Petit Sourire(プティ・スリール)
●住所:山口県下松市生野屋南1-13-2(下松共同薬局奥)
●TEL:0833-41-5770
●営業時間:11:00~18:00(ランチタイム11:00~15:00)
●定休日:毎週水曜日