法静寺の花岡福徳稲荷社稲穂祭きつねの嫁入り
下松の奇祭が開催され大勢の人出でにぎわう
花岡で2009年11月3日、きつねの嫁入り行列で有名な花岡福徳稲荷社の稲穂祭が開催されました。好天にも恵まれ多くの人で賑わいました。
※2010年の「稲穂祭きつねの嫁入り」はこちら
花岡福徳稲荷社は浄土宗 盛涼山 法静寺内にあります。享保9年に白狐の夫婦が住職の夢枕に立ち、願い事をしたという不思議な話が伝わっています。
福徳稲荷は小さな祠(ほこら)ですが頑丈そうな社(やしろ)で守られています。五穀豊穣、商工発展、良縁の御利益があるそうです。昔、代官所で大事な書物がなくなったときに役人が願をかけたところ、まもなく書物が見つかったそうです。
法静寺の門前で様々な催しが奉納されました。隈取(くまどり)をした子供が2人乗った太鼓御輿(たいこみこし)は、勇ましくグルングルン回され、宙に高く放り上げられていました。
この御輿は大揺れで、子供は振り落とされないように必死にしがみついていました。女性も振り落とされそうでしたが、知り合いを見つけたらしく一瞬だけ手を振っていました。
“妙な黒牛”に引かれて牛車(ぎっしゃ)が通ります。「この牛は暴れるけえ、危ないよ~」との従者さんのギャグに、観客からドッと笑いが。
牛車には下松ふるさと笑顔大使ご夫妻が乗っていました。
観客から「あらまあ、可愛いねえ~」。花神子(はなみこ)が乗った花駕籠(はなかご)が10台ぐらい連なります。
境内で行われた福引大会で、見事1等を当てた男性。大黒町にお住まいの方だそうです。
門前には多くの観客がひしめいていました。マスコミやカメラマニアもほとんどがこの場所できつねの嫁入りを待ち構えていました。
やって来ました!御神幸(ごじんこう)のハイライト、きつねの嫁入り。御神幸は花岡福徳稲荷社とJR花岡駅の間を往復します。往路の花嫁衣装は、色打掛(いろうちかけ)に文金高島田(ぶんきんたかしまだ)です。
御神幸の復路では、花嫁は白無垢にお色直し。きつね夫婦の役が誰かは秘密とされていますが、地元の独身男女が選ばれているそうです。新郎新婦役は良縁に恵まれるそうで、特に新婦役の娘さんは良い縁に恵まれるそうです。
人力車が目の前を通り過ぎる時、まばゆい太陽の光が新婦の綿帽子に差し込みました。ご覧になった全ての方に御利益がありますように。